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ウミガメ

授業プランと先生方へのメッセージ

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今回日本の先生方に授業プランをご紹介するにあたって、プロジェクトリーダーである私、佐竹敦子がプログラムに込めた思いや、大切だと思っていること、子どもたちとの関わり方、そして、これまで子どもたちと一緒に活動してきて感じている手応えなどをご紹介します。

大切な要素は以下の4つ。それを踏まえて大きなゴールへと向かっていきます。

1. 子どもたちと同じチームの一員になる

私たちは常に、自分は子どもたちと一緒に課題解決に向かって考え、行動していくチームの一員として接しています。教える、教えられるという向き合う関係ではなく、子どもたちと一緒に同じゴールをみて手を繋いで歩いていく、そういう気持ちでいるし、それを子どもたちにも伝えます →

2. 発見のファシリテーターになる

私たちはいつも、子どもたちの探究心を信じて「答えを与えない」ように気をつけています。事実を学ぶことから彼らの中にピピっとアンテナが立って、疑問が生まれたとき、どういう質問やヒントをあげたら、その子自身が「答えを見つけよう」と思ってくれるかに注力しています →

3. 自分の言葉で伝えるチカラを育む

自分の言葉で伝えたことが「聞いてもらえた」「わかってもらえた」と感じたとき、子どもたちの中の自己肯定感レベルがアップします。自分の言葉で伝えるチカラには個人差がありますが、それほど得意でなかった子も、練習と成功体験で上達できるのです →

4. 社会を変えたい時には誰に対して発言すれば良いのかを明確にしてあげる

自分の言葉で伝えるチカラがついてくると、子どもたちの中に「もっと色々な人に伝えたい」という気持ちが生まれてきます。そのときに、社会の仕組みがどうなっているのか、自分達が市民として行政に意見したいときには誰に言えばいいのかを示してあげることが大事です →

カフェテリアカルチャーのイメージ

大きなゴール:
自分たちが発言・行動することで社会を変えていけるという発見にたどり着く

「社会を変える」なんて無理でしょ、と思っていた子どもたちに道筋を示してスキルと機会を持たせてあげれば、子どもたちはすごいエネルギーでまっしぐらに向かっていってくれるのです。そしてきちんと議員さんや市長さんなどに発言できた時、「社会を変えるってこういうことなんだ」「年齢に関係なく発言していいんだ」ということに気づいてくれる。それが自己肯定感をアップし、社会課題との向き合い方のスキルとしてその子に身についていく、私たちはそれを目指しています。

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このプロジェクトの授業概要・全体像
- Class overview / overview of this project -

カフェテリアカルチャーのイメージ

西表島とニューヨークの小学校が参加したこの交流学習では、自分たちの暮らす地域や、プラスチック汚染問題の現状について体験的に学ぶ授業を実施し、授業や学校の様子や社会に向けて起こしたアクションを相互に動画で紹介し合い励まし合いながら学習を進めました。

全体のカリキュラムは、ニューヨークの非営利団体「カフェテリア・カルチャー」が主体的なプランを考え、日本の「(特非)海の自然史研究所」との協働で作っていきました。

指導と進行は主に西表島の地元でこのプロジェクトに協力してくれた「(一財)西表財団」の徳岡春美さん、海の自然史研究所の指導スタッフが通年で、そしてカフェテリア・カルチャーの佐竹が西表に3回ほど来島して行いました。それ以外に担任の先生方にお願いした部分と、学校行事であるビーチクリーンなどは学校全体でご協力いただいて行いました。

カフェテリアカルチャーの授業プランのイメージ

カフェテリアカルチャーの授業プラン

プラスチックの一生マップ作り

この授業では、プラスチックの生産、消費、廃棄、再生産・・・というプラスチックの一生に関わるものや事柄を絵に描いてパネルにまとめながら、プラスチック汚染問題の解決のためには、プラスチックの生産と消費を減らすことが重要であると学びます。

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海の自然史研究所の授業プラン

私たちのサンゴを守り育てるには?

この授業では、サンゴとサンゴ礁、そしてサンゴ礁生態系について基本的なことを学んだ後、自分たちの暮らし方や行動の何がどれほどの負荷を与えているのかについて、「サンゴのテリトリーウォーズ」というゲームを通して学びます。

カフェテリアカルチャーの授業プランのイメージ

カフェテリアカルチャーの授業プラン

ビーチクリーンと劣化パネル作り

この授業では、プラスチックごみの状態の違いに注目してビーチクリーンをおこない、ごみを教室に持ち帰ります。ごみの実物を状態が変化していく順番に並べてみると、プラスチック製品は劣化することが一目でわかるパネルができあがります。

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カフェテリアカルチャーの授業プラン

アクションすごろく作り

この授業では、子どもたち自身を含めて、誰が、どんなアクションを起こすとプラスチック削減にどれだけの効果が出るのか、あるいはどんなアクションが悪影響をもたらすのかを考えるすごろくゲームを作ります

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